工房秘話

エチオピアで作るということ。日本で販売するということ。

2011年7月17日

今こちらでは毎日サンプルを作っています。
職人さんに、日本人がいかに「正確で」「細かく」「丁寧に」作られたものが好きかを
時間をかけてじっくり説明し、頭を突き合わせながら、ひとつひとつ一緒に製作をしています。

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実のところ、ケニアやタンザニアなど他の東アフリカと比較しても
外資がほとんど入っていないこの国のものづくりはかなりレベルが低いと言わざるを得ません。
町のテイラーをのぞくと、ほとんどの人がボールペンで生地に直接印を書き付けていて
よく見ると前身ごろに「front」と書いてある服を来ている人もいたりするくらいです。
子供の頃からそのようなものに囲まれて過ごし、高品質な製品はほとんど見た事がない人たちに
日本の市場を理解してもらうのは、なかなか大変な仕事です。

本音を言えば、ほんの少しの不良も許されない日本の市場にたいして
全く疑問を持っていないと言えば嘘になります。
例えば、今の仕事をはじめる前は、とあるグローバルブランドで働いていたのですが
本国フランスやUS、その他すべての国で許容範囲に入る微妙な色違いやキズ、
箱潰れが日本市場では許されず、破棄されていました。
高品質を追求することはとても重要なことですが、
それを維持するために本質的には全く問題のない製品を
本当に”不良品”として破棄するべきなのか。
いつも葛藤をしていました。

それでも、andu ametの製品を多くの日本の方々に受け入れてもらうためには
私たちもその品質を目指さなければいけません。
途上国初だから、かわいそうだからといって買ってもらうブランドには絶対にしたくないのです。

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そのために日本でも、経験豊富なデザイナーや皮革職人の方々と相談を重ね、試行錯誤しながら、エチオピアにある機材と彼らの今の技術を最大限に活かして、製作できるデザインを作ってきました。
でも一番重要なのは、やはり職人さんに丁寧に仕事をすることの大切さを知ってもらうことです。
縫製はもちろん、カットや、残った革の保管方法、完成品の取り扱いまで、
あまりにも細かく言うので、現地職人たちは間違いなくうるさいと思ってると思います。
それでも、自分たちが作った製品が、
今まで作ったものとまったく違う完成度に仕上がっていることは
彼らも少しずつ分かってきているようです。
今はつきっきりで作業しているのでなんとかそれなりの形に仕上がりつつありますが
ある程度まとまった数を作ることになった時に、どれだけ品質を維持できるかが最大の課題です。

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