工房秘話

Sweet Mango Juice

2012年8月16日

前回こちらのポストで、以前より信頼関係を築けてきたような気がする
…とご紹介した職人のトフィックでしたが
実は先日、できた製品の品質のことでまた言い争いになり
「ヒロコはいい人だと思ったけど、そうじゃなかった。
ヒロコとなんかもう一緒に仕事をしたくない!」と言われてしまいました…。

彼は、複雑な生い立ちもあってか非常に繊細なハートの持ち主。
今までも些細なことでよく切れられてきたので、
私も、またかいつもの事かと大きく構えられればよかったのですが
そのちょっと前に(やっと彼も心を開いてきてくれたのかな)と喜んだばかりだったので
なんだかひとり空回りしているような気がして、そのあと結構凹んでました。

彼の方でも、それ以来ずっと私のことを無視したり
なにか質問をしてもぶっきらぼうにしか答えてくれない日が続いていました。
(エチオピア人は結構ねちっこいのです!)

ただ、「もうヒロコとは仕事しない!」と言った割には
与えられた仕事を放り出すことも手を抜くこともなかくがんばってくれていて
それは内心うれしく思っていました。

そんなある日、工房でスタッフの皆と一緒にランチ食べてたら
近所の八百屋さんからフレッシュマンゴージュースがデリバリーで届きました。
「何これ?オーダーしてないよ?」
と聞くと、運んできたウエイターさんが「トフィックからヒロコにだよ」と。
驚いて目の前のトフィック君に「間違いでしょ?」と確認したら
そっぽむいて、照れたような怒ったような顔で「間違いじゃないよ」と言われ、さらにビックリ。

私と仲直りしたくて、でも上手くきっかけをつかめなくて
それで奮発して私が大好きなマンゴジュースを買ってくれたようです。
マンゴージュースは、日本円にして百円くらい。
日本人の私にとっては安いけれど、庶民の彼らにとってはそれなりに高級品で、
T君が自分のお金でジュース買って飲んでいるところは見た事がありません。

二人の仲(って言い方も変だけど)を密かに心配してくれてた他のスタッフもうれしそうで
よしよしという顔で彼と私とマンゴジュースを見ています。
私ももちろんすごくうれしくて、記念写真を撮っちゃいました。
泣きそうなのを我慢しながら撮ったせいか、ちょっとぼけてます。

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