エチオピア伝説

「エチオピアでビジネスをする上で、一番難しいことは?」

2015年7月6日

「エチオピアでビジネスをする上で、一番難しいことはなんですか?」
取材や講演などで最も多く聞かれる質問です。

電気や水、インターネットなどの基本インフラの未整備(アフリカでも最悪のレベル)、
価値観の違い、教育やビジネスモラルのレベル、英語が通じにくいこと、
内陸国であること(輸送手段は空路のみとなり輸送費が高くなる)こと
などなど問題は多々あるけれど、一番といえばやはり
「規制が厳しく手続きが煩雑な一方、それらを取り仕切る役人たちの圧倒的なレベルの低いこと」といって間違いないでしょう。

外国企業は、理不尽な(と我々には思える)扱いをされてしまうことが多いので
弊社も特に法務や税務関係については、長い経験を持つエキスパートをアドバイザーとして雇い抜けや遅れのないように最新の注意を払っています。
でも、肝心の担当機関に十分なノウハウがなく、また規則もたびたび変るため現場は混乱しているのです。

例えば…
Aの窓口でいわれること、Bの窓口でいわれること、Cの窓口でいわれることがそれぞれ異なる、効率が悪いため一日中ひどい場合は数日にわたり順番待ちをさせられる、
職員のモラルが低く、例えば先方の間違いをこちらが確認した場合などに罵倒されたり、意地悪をされたり…などなど。
ABCの窓口を何往復し、長い列をじっと並んで、理不尽な罵倒や意地悪に絶え、
やっとの重いで手にいれた書類を手に別の役所へ行くと、
「この書類は担当者のケアレスミスにより許可できないから一から作り直せ」
といわれ振り出しへ戻されたりする
(スタンプの押し忘れ、数字の書き間違いなどケアレスミスが本当に多い!!)、
そんなことが毎日のようにおこるのです。

さらに、極端な「紙社会」なこと(何をするにも申請書類が必要なのですが、その「申請書類をもらうための」申請書類が必要だったり、日本では考えられないような本当に些細なことでも株主総会の議事録を作成し、公証人役場で認証してもらう必要があったり)や、電気やインターネットなどのインフラが頻繁に止まってしまうことなども混乱に拍車をかけています。

途上国の役所では上記のようなやりとりが多かれ少なかれ行われていると思いますが、
エチオピアは社会主義時代の影響が今も色濃く残っていることや、
与党による独占的な政治体制が長年に渡り敷かれていることなどから
問題の度合いが他国に比べてより深刻なのだと、
アフリカでビジネスをする人たちの間で言われています。
(だから進出している日系企業もほとんどありません)

本当はもっと現場で職人さんたちのフォローアップやデザインの仕事にあたりたいのですが、代表である私自身が役人の目の前でサインをしなければならないことも多々あり、
なかなか工房に腰を落ち着けることができません。
エチオピアの経済や産業発展のためにも、これらの問題が早く解決されればいいと
心から思う今日このごろです。

↓写真は、輸出手続きをしている時に、担当者にうっかりボールペンで印を付けられてしまった時のもの。
これは何度注意しても、繰り返しされてしまうミスの一つです。

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