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「イノベーション」について、心に残った二つのキーワード

2014年7月12日

7月10日(木)に、政策研究大学院大学で開催された「世銀総裁と語る:開発にイノベーションが果たせる役割とは」というトークイベントにて
世界銀行グループ総裁ジム・ヨン・キム氏とお話をさせていただくという貴重な機会をいただきました。

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イベントは、私の他に、税所篤快氏(e-project代表)、遠藤謙氏(ソニーコンピューターサイエンス研究所アソシエートリサーチャー)、福野泰介氏(株式会社jig.jp代表取締役社長)、濱川知宏氏(コペルニク プロジェクトマネジャー)という若手起業家が登壇しました。

 

冒頭で私が、バッグを見せながら、andu ametについてご紹介させていただくと
キム総裁より「これは確かにとてもすてきなバッグですね、私も持ちたいです」と嬉しい感想が。
そこにすかさずモデレーターの道傳さんが「欲しかったらたとえ総裁でも1年半待たないといけませんよ」といって会場の笑いを誘いました。

その後、議論はイノベーションとはどういうものであるか、
どうやってそのイノベーションをスケールアウトしていくかというテーマになりました。
ところで、andu ametはこれまでビジネスインフラや教育が整っていないエチオピアのような国で
超高レベルの技術移転を行い、高付加価値の製造を実現したところや、
社会貢献性とラグジュアリー性という、これまで相反するとされてきた二つの要素を融合したブランドを作り上げたことなどが
イノベーティブであると評価頂くことが多かったのですが、一方で、途上国でものづくりをしている企業なんて日本にも世界にもごまんとあり
andu ametのどこがイノベーティブか分からない、といった意見を耳にすることもあり、一体イノベーティブって何だろう、と考えることがありました。
そんな中での登壇でしたが今回、特に心に残ったキーワードが二つありました。
それは、「継続」と「謙虚さ」です。

キム総裁は、イベント直前の打ち合わせも含め、
「イノベーションはある日突然降って沸いてくる偉大なアイディアのことではない。
そのアイディアを手を使って実現すること。そしてそれを継続することで、イノベーションになる。」
「現地の中にきちんと入り、謙虚に耳をかたむけることことが重要」
という内容を繰り返しお話されていました。
また、皆様とのダイアローグの中を通じ、今回登壇した5人は自分も含めて
その二点に真摯に取り組んでいるという共通点があることに気付きました。

そういえば、以前途上国開発のためのICTを研究している友人がブログ「ICT for Development.jp」にて

イノベーションとは単なる良いアイディアではなく、一歩踏み出し、そして続ける根性と気合いである

という文脈でandu ametを紹介してくれていましたが、そのときの内容とも重なるものがありそうです。
いずれにせよ、色々な外野の声に振り回されず、今後も「謙虚さ」を大切に、この事業を「継続」させていこう。
改めてそんなふうに決意した一日でした。

尚、当日の様子は7月25日(金)の NHK Worldで放映予定だそうですので、海外にいらっしゃる方はぜひチェックしてみてください。
(写真は全て世銀のflickerより拝借いたしました。)

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