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ジャケット制作秘話

2020年8月31日

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試行錯誤を重ね、約5年の月日を重ね完成したレザージャケット「Ebreeze」。
一つ一つ課題を乗り越えようやくハレの日を迎えることができました。そんな制作秘話をちょこっと記録に残します。

エチオピアシープスキンの最大の特徴はなんといっても滑らかで柔らかな肌触り。
シープスキンにやさしく包まれているような感覚を楽しんでもらうために、Ebreezeには裏地がついていません。
ただこれまでバッグに使っていた革では、着用がスムーズではなかったり、スエード面の毛羽が服についたり、汗をかいたときの色落ちがしやすかったり…といった問題が発生。
今回、このレザージャケットのために新たなる革を、タナリー(皮なめし工場)と共同開発することにしました。

営業担当者や技術開発チームの皆さんと打ち合わせを重ね、幾度もサンプルを作ってもらって、難産の末にやっと生まれたのが今回採用している「ガーメント・シープスキン」です。
この新しい革の完成のおかげで、「重くて硬い」「着心地が悪い」というイメージを払拭し、軽やかで抜け感のある現代的なジャケットを作ることができました

このソフトライダースジャケットのファーストサンプルをつくったのは今から5年も前のこと。
流行の移り変わりに合わせてとっかえひっかえするような服ではなく、一生モノとして長く着ていただくために、それから実は何十型もサンプルを作成し続けてきました。

すっきりみえるけど、リラックスできるゆったりとしたライン。
エチオピアシープスキンならではのくたっとやわらかな質感は活かしつつ、だらしなくはならないように。
コンセプトである「素肌でいるよりも心地よい着用感」は備えつつ
カジュアルになりすぎず、どんなシーンでもス洗練されてみえるようなスタイルを実現するために、妥協したくなかったのです。

バッグ以上に数ミリの違いが大きく影響する洋服づくりにおいて、ここだというピッタリの線を見つけるのは、試行錯誤の連続。
新たなサンプルができあがるたびに、日本、エチオピアの両国で様々な体型のスタッフに着用してもらい、少しずつ少しずつ形を変え、ようやく満足いくものに仕上がったのです。

このEbreezeは、当社の工房の中でもトップクラスのエキスパートの職人が担当しています。
流れ作業ではなく、ひとつの製品につき、ひとりの職人が一から十まで担当しているのです。
1着ごとに、どのスタッフが担当したかがわかるようになっており、担当者は日々責任と誇りをもってEbreezeの製作にあたっています。

ちなみにこのレザージャケットを1着つくるには、なんと6枚もの革が必要になります。それはひとつひとつのパーツが大きく、パーツごとに一枚革を使用するから。細かな革をつぎはぎして使う方が革の使用効率は良いのですが、着心地の良さやすっきりとしたシルエットを実現するために、贅沢な革づかいとなっています。

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先ほどお伝えした通り、このレザージャケットを企画したのは5年前になります。

わたし自身、今回発売する製品とは少し異なるものの、初期のデザインをずっと着ています。
ファッション誌の撮影や講演などのハレの日はもちろん、飛行機での長距離移動の日も、工房でも。
きちんと見せたいときも、華やかに見せたいときも、ただただリラックスしたいときも。

春夏はノースリーブのワンピースとあわせて、真冬はダウンの下に
さっとはおるだけでなんでもない普段の服をランクアップしてくれる上、着心地がよいので、どうしてもこればかり着てしまうのです。
(それにこれを着ていると、必ずといっていいほど褒められます)
5年という歳月が経ち、革は味が出てやわらかくなり、着心地はさらによくなってきました。
わたしがブランドはじめて以来一番の自信作、ぜひお試しください!

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